2022/1/12 05:17:12
<お知らせ>高校訪問での気づきと・・・覚悟

群馬県立高崎高等特別支援学校に訪問させて頂きました。

「学校とコミュニケーションをとりたいけど・・・」

「共通の困りごとは何だろう」

「進路を決める際のポイントは?」

こんな疑問を抱えつつ、進路の先生と木工の先生にお話を聞くことができました!

さて、これ・・・ナンだか分かりますか?

1年生の時の初めの木工の授業で取り組まれる作業とのことです。

1番の様に加工した「木の塊」をひたすら削っていく作業です。

削るという作業を通して生徒さんの「癖」「耐久力」「コミュニケーション力」などを見ていくとのことでした。番号は出来上がりのプロセスを表し、生徒さんの理解を促す目的で見本を見せるそうです。

こだわる生徒さんは外に出て、日に照らし、光の反射の加減で磨き残しがないか確認するとのことでした・・・  

スゴっ!

とにかく、「失敗なんてない」・・・生徒さんが表現することの自由を許容し、ご本人との対話を大切にする姿勢が印象的でした。

2年生は機械を使用していきます。ここにも段階付けがあり、まずは電動ドリルの使用から最終的には電動ノコギリです。作品の幅も広がっていき、最終的にはスツール作成・・・

それぞれの生徒さんがそれぞれできることを見つけていき、協力し合いながら作品を完成させていく。

1年生から3年生までを通して、、、

「自らの特性への気づき」「能力開発や修正」「全体を把握する力」

「知識の活かし方」「未知なるものへの挑戦」「仲間との協力」など

これらを養う意味を確認しながら丁寧に、かつ根気強く生徒さんに向き合っていこうという姿勢には感動さえ覚えました。

上から撮ったのでみたいに見えますが、実は木の箱です。

全国大会に出られた時の作品で結果は・・・なんと!

「3位」だったそうです!!

5時間という制限時間の中でリアルに作り上げていくそうです。

私なら緊張で〇いてしまうかもしれません。。。(´;ω;`)

先生方から何度も出ていた言葉があります。。。

「配慮と特別扱いは違う」「特別な人ではなく、同じ『人』なのだ」と。。。

我々福祉サービス事業所、企業そして高等学校の目標は一つ「生徒さんが社会の一員として働き続けられること」・・・このために知恵を絞って、お互いに情報交換し、ご家族も巻き込みながら一人の生徒さんを社会で受け入れていく。そういう「チーム」という意識を持ち、行動し続けることが結果につながっていくんだと、改めて感じさせられました。

今日は、風が強い冷え冷えした日中でしたが、先生方の話を聞いてホッコリと出来た時間でもありました。

ありがとうございました。